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東京から帰ってまいりましたー。一息ついてます、暁です。
でも飛行機が結構揺れたせいか、ちょっと乗り物酔い中。気持ち悪い……。
読んだよ!ボタン、有難うございました。いつも励みになっておりますー!
――と。先日、エスト&キャラク(青の記憶)のお礼画面小話を載せたので、
ついでに同じ青の他のキャラクターの分も載せてみます。今度はカイ&ラスティ。
青の二人のやり取りを書くのって大好きなんですよー! 一番好きかも。
次はレイナとアレイス(琥珀)。もしくはレイとシオン(白)。とりあえず、軽口やら
憎まれ口を叩き合ってる二人を書くのが好きらしいです(笑)。書いてて楽しくって。
最近、あんまりそんなキャラを書いてないのでちょっとつまんないですね。
かけあいの会話が出来るような物語&キャラクターが書きたいな(目下、執筆中の
heavenly blueにはそんなキャラがいなくてつまんないんですよー)。何か考えよ。
と言う訳で、以下、以前拍手お礼にしてた青の記憶のどーでも良い小話です。
テーマはエスト達に引き続き「流星」。いやまあ、こんなの載せるくらいなら、
さっさと青色の大地の改稿&掲載しろよって感じですけれども(笑)。
でも飛行機が結構揺れたせいか、ちょっと乗り物酔い中。気持ち悪い……。
読んだよ!ボタン、有難うございました。いつも励みになっておりますー!
――と。先日、エスト&キャラク(青の記憶)のお礼画面小話を載せたので、
ついでに同じ青の他のキャラクターの分も載せてみます。今度はカイ&ラスティ。
青の二人のやり取りを書くのって大好きなんですよー! 一番好きかも。
次はレイナとアレイス(琥珀)。もしくはレイとシオン(白)。とりあえず、軽口やら
憎まれ口を叩き合ってる二人を書くのが好きらしいです(笑)。書いてて楽しくって。
最近、あんまりそんなキャラを書いてないのでちょっとつまんないですね。
かけあいの会話が出来るような物語&キャラクターが書きたいな(目下、執筆中の
heavenly blueにはそんなキャラがいなくてつまんないんですよー)。何か考えよ。
と言う訳で、以下、以前拍手お礼にしてた青の記憶のどーでも良い小話です。
テーマはエスト達に引き続き「流星」。いやまあ、こんなの載せるくらいなら、
さっさと青色の大地の改稿&掲載しろよって感じですけれども(笑)。
<ラスティ視点>
「ラスティの剣技が下手になれ、剣が折れろ、剣の腕前が落ちろ」
まるで呪文のような一本調子で言われて、ラスティはさすがに目を丸くした。不穏な台詞を吐いたのは、この島の島長であるカイだった。黒い瞳に日に焼けた肌、黒い髪。この島では決して珍しくない外見だが、纏っている雰囲気は一味も二味も違う。
「……何の儀式だ?」
呪文だけでなく、両手まで組み合わせているカイに向けて、ラスティは半眼で問う。彼はこちらを見るとニヤリと笑った。勝ち誇った笑みと言っても良い。
「流れ星には、願い事を三回唱えるものだろ」
「それは同じ台詞を三回唱えろって意味じゃないのか?」
「同じ台詞をただ繰り返しても、芸が無いだろ」
そんなことを堂々と威張りながら言ってくる彼に対し、ラスティは苦笑する。
「この間、負けたことをまだ根に持ってるのか?」
そう問うが、彼が素直に頷くわけも無い。まさか、とだけ言ってまた空を仰いだ。降って来そうなほどの星空。その中で、一筋の線を描いて堕ちていく星を見つけ、ラスティの目はその軌跡に釘付けになる。しかしまたしても、隣にいた男が声を上げた。
「ラスティの剣が重くなれ、剣速が落ちろ、剣術が衰えろ」
繰り返すのは芸がないと言うだけあって、よくもそう違う言葉がぽんぽんと出てくるものだ、と。ラスティは妙なところに感心しつつも、呆れた口調で言い返した。
「――なぁ、その場合、自分の剣の腕前が上がるように祈らないか? 普通」
「馬鹿か。自分の上達なんぞは、祈るまでもない。鍛錬すりゃいいんだよ」
「激しく正論だが、だからと言って“剣が折れろ”なんて願いは人としてどうだよ?」
ラスティの言葉に、カイはふっと笑んだ。
「自分で直接折ろうとしないだけ、可愛いもんじゃねぇか」
<カイ視点>
「――じゃ、お前だったら何を願うんだよ?」
カイはそう言って傍らに立つラスティを見る。彼の金糸のような髪の毛は、さしずめ夜空に描かれた流星の軌跡のようだ。カイの問いに彼はほとんど即答した。
「島長が、ちゃんと真面目に確りと最低限の仕事くらいはしてくれますように」
「人聞きが悪いな。それじゃ、よっぽど俺が仕事をしていないように聞こえるじゃねぇか」
「してるとでも言うつもりか?」
冷ややかな視線と共にそう問われ、咄嗟に言い返そうとしたカイだが、ふと首を傾げる。
「そういえば、そもそもお前が島長をやれば良いんじゃねぇのか?」
「馬鹿を言うなよ」
「何が馬鹿だよ。よく考えたら、俺が一人損をしてねぇか? 島長じゃなければ、仕事をしてねぇからって責められることもねぇし、うるさいジジイどもの相手をせずにすむし」
そう言うと、ラスティは軽く肩をすくめる。
「カイが島長じゃなかったとして、だ。お前は何をやる気だよ? ちゃんと働くつもりはあるのか? 第一、俺が島長になったところで、お前が俺の命令を聞くとは思えないな」
そう言えば『カイ』と名前で呼ぶのは、彼と彼の妹くらいだ。他の人間はカイのことを隊長やら島長やらと勝手に呼ぶ。別に不満だというわけではないが、カイが島長で無くなったら、彼らはカイのことをなんと呼ぶのだろう。ふと、そんなことを思った。
「――ラスティに命令されるのは、非常に腹が立つな」
「それなら大人しく島長の位置に納まってろ。どうせ飾り物のつもりだろ」
「失敬だな」
カイは口の端を上げながら、そう呟く。仰いだ夜空に、一筋の光が流れた気がした。
「ラスティの剣技が下手になれ、剣が折れろ、剣の腕前が落ちろ」
まるで呪文のような一本調子で言われて、ラスティはさすがに目を丸くした。不穏な台詞を吐いたのは、この島の島長であるカイだった。黒い瞳に日に焼けた肌、黒い髪。この島では決して珍しくない外見だが、纏っている雰囲気は一味も二味も違う。
「……何の儀式だ?」
呪文だけでなく、両手まで組み合わせているカイに向けて、ラスティは半眼で問う。彼はこちらを見るとニヤリと笑った。勝ち誇った笑みと言っても良い。
「流れ星には、願い事を三回唱えるものだろ」
「それは同じ台詞を三回唱えろって意味じゃないのか?」
「同じ台詞をただ繰り返しても、芸が無いだろ」
そんなことを堂々と威張りながら言ってくる彼に対し、ラスティは苦笑する。
「この間、負けたことをまだ根に持ってるのか?」
そう問うが、彼が素直に頷くわけも無い。まさか、とだけ言ってまた空を仰いだ。降って来そうなほどの星空。その中で、一筋の線を描いて堕ちていく星を見つけ、ラスティの目はその軌跡に釘付けになる。しかしまたしても、隣にいた男が声を上げた。
「ラスティの剣が重くなれ、剣速が落ちろ、剣術が衰えろ」
繰り返すのは芸がないと言うだけあって、よくもそう違う言葉がぽんぽんと出てくるものだ、と。ラスティは妙なところに感心しつつも、呆れた口調で言い返した。
「――なぁ、その場合、自分の剣の腕前が上がるように祈らないか? 普通」
「馬鹿か。自分の上達なんぞは、祈るまでもない。鍛錬すりゃいいんだよ」
「激しく正論だが、だからと言って“剣が折れろ”なんて願いは人としてどうだよ?」
ラスティの言葉に、カイはふっと笑んだ。
「自分で直接折ろうとしないだけ、可愛いもんじゃねぇか」
<カイ視点>
「――じゃ、お前だったら何を願うんだよ?」
カイはそう言って傍らに立つラスティを見る。彼の金糸のような髪の毛は、さしずめ夜空に描かれた流星の軌跡のようだ。カイの問いに彼はほとんど即答した。
「島長が、ちゃんと真面目に確りと最低限の仕事くらいはしてくれますように」
「人聞きが悪いな。それじゃ、よっぽど俺が仕事をしていないように聞こえるじゃねぇか」
「してるとでも言うつもりか?」
冷ややかな視線と共にそう問われ、咄嗟に言い返そうとしたカイだが、ふと首を傾げる。
「そういえば、そもそもお前が島長をやれば良いんじゃねぇのか?」
「馬鹿を言うなよ」
「何が馬鹿だよ。よく考えたら、俺が一人損をしてねぇか? 島長じゃなければ、仕事をしてねぇからって責められることもねぇし、うるさいジジイどもの相手をせずにすむし」
そう言うと、ラスティは軽く肩をすくめる。
「カイが島長じゃなかったとして、だ。お前は何をやる気だよ? ちゃんと働くつもりはあるのか? 第一、俺が島長になったところで、お前が俺の命令を聞くとは思えないな」
そう言えば『カイ』と名前で呼ぶのは、彼と彼の妹くらいだ。他の人間はカイのことを隊長やら島長やらと勝手に呼ぶ。別に不満だというわけではないが、カイが島長で無くなったら、彼らはカイのことをなんと呼ぶのだろう。ふと、そんなことを思った。
「――ラスティに命令されるのは、非常に腹が立つな」
「それなら大人しく島長の位置に納まってろ。どうせ飾り物のつもりだろ」
「失敬だな」
カイは口の端を上げながら、そう呟く。仰いだ夜空に、一筋の光が流れた気がした。
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