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答えが明らかにされましたので、最後にこちらの感想を残したいと思います。
あ、因みに暁の作品は [08-灼けた空に手を伸ばす] でした。
正解者の皆さま、流石です!(え、簡単でした?) そして意外だと思ってくださった
方、いらっしゃったら本当に有難うございます……! 愛しておりますー!
しっかし、灼けた、と言う漢字が普通に「やけた」と言う変換で出ずに、いちいち「灼熱」と
打って熱を消さなきゃなあたりが自分でも非常に苛々とします……!
(↑同じイライラを覚えた方、本当にごめんなさい(平伏))
推理は毎度ながら力及ばず……(苦笑)。
でも密かに推理していた、たかしょうさんと柏秦透心さん、コサメさん、紅月赤哉さん
は当たっておりましたよ!(←逆を言えば、他は外れていたらしい(苦笑))
以下、感想です。
D-01 星下双酌
これ、タイトルが素敵ですねー! 腐乱天使と共に、一目で惹きつけられました。
タイトルより中華モノかと思いきや、中身は静かな新月の日に語られる、幻想的な
夜のお話で。舞台がとっても綺麗ですよね! 月の無い夜に輝く星たちの雰囲気や、
夜の空気感などを文章から感じました。月の精さんも良い味を出しておりますし。
二人の会話がとてもテンポ良く、加えて不思議なやり取りの中にも地に足がついた
ものを感じ、とても好感を持ちました。個人的にはオチが長すぎるかな、と言う気も
したのですが(二人が別れて終わりでも良かったんじゃないかとも思ったのですが)
でも最後のシーンはとても好きです! 最後の一文も、余韻を残す感じでとても
印象に残っていますー。
D-02 十六年目の「ただいま」
良いお話ですねー。最後まで読んでもう、感動してしまいました(感涙)。
ファンタジーな世界観も好みです! そして星空の下でゾイとタルクが語らっている
シーンがとても雰囲気が出ておりますよねー。それにしてもタルクが〈黒月石〉で魔物の
強さを得た理由が解らなかったのですが……別に解らなくても良い部分なのか、それとも
何か読み落としたのか。黒月石で強さを得たから、ゾイの気持ちが良く解る。と言うことは
別にラズに瓶を届けるために強さを得たわけではないんですよねー(それこそそんな義理
は無いか)。と、ちょっとここで首を傾げてしまいましたが、ラストのシーンは本当に
好きでして! 瓶から語られる父親の声と、おかえりなさい、と言う言葉。素敵です!
D-03 鏡からの訪問者
いやー、暁の中の「少女漫画」のイメージってこんな感じです……!
弟の影響でずっと少年漫画を読んで育った暁としては、正直、この手の物語の
ノリはちょっと苦手なのですよね(単なる個人的趣味です、すみません(汗))。
それにしても、なーんで恋に落ちたのかなー二人。いえ、一目惚れと言う恋愛も
ある事は解っているのですが、そしてメイさんが運命を感じちゃったのも解ったの
ですが、男性の方。そちらの方の心情が良く解らなかったので、良かったら
そちらの描写も入れて欲しかったなぁなんて思ってしまいました。
あ、でも冒頭部分の描写はとても惹き付けられまして。鏡ってとても身近ですが、
何処か独特で不思議な雰囲気がありますよね。
D-04 腐乱天使
この物語、企画が始まって最初に拝読させていただいたのですよ。
注意マークと、タイトルに惹かれてとりあえず開いてしまいまして。
しかし、内容があまりに強烈過ぎて、いきなり読んだ事をちょっと後悔しました。
巧みな文章に巧みな描写、それから描き出されている女の子の人間らしいいやらしさ。
ぐいっと画面にひきつけられ、そのまま一息でラストまで読んでしまいまして。
全く読み返さなくても、脳内に焼き付けられたかのように記憶が残っておりますよっ。
……いえ、何に後悔したって、他の物語を読みながらもこの物語が最後まで頭から
離れなかったと言う事と、作者さまの巧みな文章・物語にあてられて、自分の作品に
かなり自信を無くしたということでして(笑)。「うわー、いきなりこんな作品が出てくる
んだ!? うわー、暁の拙作なんかを同列に晒しちゃダメでしょ……!」と一人で
勝手に針のムシロ状態でした。
いやー、しかし凄いですね。そういえば自分もあんな感じの、自分ばかりが賢しげで
可愛げ気の無い子供だったなぁなんて思わず過去を振り返ってしまいました。
うーん。すごいなー。作者さまには本当、脱帽です。
D-05 巡礼とロバ
いやー、格好良いっすねー、この話! 巡礼とロバとのさばけたやりとりもとても
好きでしたし、一つ一つの描写にもとても雰囲気が感じられて。一歩間違えれば凄惨で
眉を顰める情景になりそうなところも、妙に乾いた(&客観的な)描写で、全く不快感を
覚えませんでした。短編とは思えないほどに世界観がしっかりと定まっておりますし、
同時にキャラクターも凄く立っておりますよねー! ロバの台詞はばっちりツボでしたし
人物的には巡礼さんがとても好きでした。凄く(作者さまが)手馴れた印象を持ちましたー。
D-06 空を越えたら
青春ですねー! 読みながら顔がにやにやとしてしまいました!
こういう瑞々しさを随所に感じさせる作品、書きたくても書けないのですよねー。
「なら、信也がこの坂を登りきってしまったら、私は死んでしまうんだろうか」
と言う一文が凄く印象に残っています。自分が……自分達が変わってしまう、という
事への静かな恐怖が現れている気がして、とても好きです!
しかし、個人的には二人のシンクロした思考にあまり共感できず、思わず首を傾げて
しまった(物語の流れに置いていかれたような気がした)のが、ちょっと残念です。
例えが特殊な気がしちゃって。――いや、だからこそ運命的だといえる、もしくは
それだけ幼馴染と言う年月を感じさせている、と言うべきなのかもしれませんが。
しかし、普段は恋愛モノが苦手な私も、本当に楽しく読ませていただきまして。
あー青春ですねー(まだ言うか)。一番、「空」の鮮やかさを感じられた作品でした。
D-07 そらをみた人魚姫
おぉ、人魚姫! 一度、人魚姫の物語を描いたことのある暁としては、興味津々で
拝読させていただきましたー。しっかし男の人魚がいるんですね(←いきなり妙なところが
気になった人)。男の人魚はどんなのなんだろう。やっぱ上半身が裸で下半身が魚
なのかなーなんて想像すると、ちょっと可笑しかったです(いや、でも普通に考えれば
男もいないと繁殖出来ないですよねぇ)。
人魚姫の後日談。と言うところでとても興味を惹かれたのですが、空を見るために王に
なるなんて展開もとても新鮮で驚かされました。しかし空を見るように唆した友人、
なかなか策士……と同時に、なかなか嫌な奴ですねー(なんて思ってしまいました)。
いや、色々と背景はあるのだとは思いますが、「あなたを前王にぶつけることで、わたし
たちは期待した」と言う台詞がどうも、友人にしては人魚姫本人の事をあまり考えて無い
ように思えちゃって。勿論、王たる為には「己の楽しみをすてた」くらいの気概が無いと
ダメなのでしょうが、それを強いた友人がどうも好きになれなかったデス。すみません。
しかし物語としては楽しませていただきましたー。水中の雰囲気や空の描写等、とても
素敵でした。
D-08 灼けた空に手を伸ばす※注
心理描写過多な拙作。何を隠そう(もう隠れてない)、書いたの暁です(笑)。
欠片の救いも無い物語で申し訳無いです……!
D-09 ボクの赤い手
読んでいて一番、心が和んだ作品でした。暖かい気持ちになりますよねー。
素敵な作品を有難うございます! 真理ちゃんの優しさに、こちらまでじーんと心
温まってしまいました。最後の一文もとても心に残っています。
それにしても、子供の視点、本当にお上手ですね……! ひらがなが多めでしたが
全く問題ではなくすらすらと読み進められましたし(←ひらがな多めな文章は本来、
とても苦手なのですが)、暖かい文体がとおる君の気持ちが凄く良く伝えてきていた
気がします。かなちゃんの言葉も、そしてそれを聞いたとおるくんの反応も、凄くリアル
ですよねー。真理ちゃんも、「かなちゃんはさそっちゃダメだよ」なんてストレートに言う
あたりが子供らしいなぁなんて。しかし真理ちゃん。幽霊云々と言う話、あれは本気で
言ってるんでしょうか? どうも傷心のとおる君を慰めようとして言った台詞に聞こえて
しまうのですが(だからこその「かなちゃんはさそっちゃダメだよ」なのかと)、二年生だと
そこまで考えてないのかなぁ。いや、でも子供の頃って意外と色々な事考えてました
よねー。どちらにせよ、良い子です。真理ちゃん。
D-10 ハンガー・ストライキ
あー、これまた青春ですねー。すっごく惹かれました、この作品。
静かに淡々と流れる文章がとても心地良くって。彼女達の言いようも無い不安、みたい
なものも解る気がするんですよねー。ハンガー・ストライキも何かわかるなぁ。
食べたくない、って消極的な(積極的な?)自殺行為ですよね。いや、死ぬ気は無くても
生きる気も無くって。生物としての根源であるはずの食欲すら覚えない。そうするともう
自分が生きているのか死んでいるのかも解らなくなる。せめて、お腹がすいたな、と思えば
生きてるな、と思うのですけれどね。……いやー、中学校の頃がこんなんだったな、暁。
って話がそれまくりましたが。二人の会話もとても好きです! 良い友人、なのでしょうね。
泣いたのを慰めてくれるんじゃなくって、見て見ぬふりしてくれる所が、気の置けない友人
なんだろうなと思いました。
D-11 獣王の眼
噂に違わず(←他人さまの感想&推理を読んで)漢字ばっかりですね!
変換出来る漢字は片っ端から変換したんじゃないかと思うほどで驚きました(笑)。
この作品を暁の作品だと推理されている方も多いようですが……確かに難読漢字、
嫌いじゃー無いです(ひらがなが多い作品よりもずっと読みやすかった(笑))。
でもキャラクターのノリや会話などはとても軽く読みやすいのに、世界観は本格的な
ファンタジーの格好良い雰囲気で。そのギャップが妙に合っている気がしました。
素敵ですねー。短編の世界観と言うよりは、長編のファンタジーを読んでいる気分でした。
「足掻くぞ」なんて台詞が個人的にツボで。格好良いですねー!
D-12 空の君※注
冒頭の二文がとても好きですー! 意味深で、とても興味を惹いて。
しっかし何とも言えないお話ですね。いえ、とても文章も巧みですらすらと読めましたし
最後のオチも衝撃的であっても全く不快では無かったのですが、シィーナの鬱屈した
感じがこちらにまで伝染する感じで(それだけ心理描写が巧みだと言うことでしょうが)
読後感は何とも言えない感情を覚えました。それにしてもシィーナさん、イルよりちょっと
年上くらいだと思って読んでいたのですが、結構歳が離れてるんですねー(びっくり)。
でも、その歳の差を考えながら読むと(って勝手に勘違いしていただけですが)、
女の狂気がより感じられると言うか、シィーナさんの想いがより引き立つと言う感じが
しました。それにしてもラストが何とも言えず切ないですねぇ……。
友人に対する厳しい(笑)評価ありがとうございました。なるほどそういう考えもありですか、と興味深かったです。でも「わたしたち」なんですよ、と言っておいてみます。
それでは短文ですが、失礼します。
(いきなり謝罪。すみませんっ)
藤原さま、こんにちは! おいでくださり有難うございます。覆面作家企画では、同じブロックでしたねー! 何だか戦友といった気分で勝手に凄く親近感を抱いております。図々しくってすみません(笑)。
空を見た人魚姫、楽しく読ませていただきましたー! 感想にも書きましたが自分も人魚についての話を書いたことがありまして。こんな物語にもなるのか!っととても興味深く読ませていただいた記憶があります。
友人については本当、失礼な事を吐いてしまい申し訳ありません(苦笑)。実を言うと、自分がそちらの作品を読ませていただく前に他人の感想をたくさん読んでおりまして(自分の作品の一つ前でしたし)。そこで「友人が素敵!」と言う感想をとても良く目にしていたので、どうも天邪鬼な暁は最初から彼女をナナメに見ていたらしいです。いやー、本当、自分の拙作を棚に上げてお恥ずかしいです(苦笑)。加え、読解力も無い人間ですので見当違いの事を言っていたかもしれませんが「興味深かった」なんて心の広い受け止め方をしていただけて本当有難いです。
では、コメント本当に有難うございました!