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 覆面作家企画、Dブロックに潜伏中の暁です。

 Cブロックに引き続き、Bブロックもとりあえず感想だけ。
 推理は無しですすみませんー。色々とサイトもめぐらせて頂いているのですが
 もう、何がなんだか……(笑)。ちらりと他人さまの答えをカンニングさせていただくと、
 何かもうそれらの答えが頭の中に先入観として染み付いちゃって。

 と、前置きが長くなりましたが以下、感想です。



B-01 奪われた空

 人は空を飛べた。と言うのがナチュラルに受け入れられて……いるような
 いないような世界。やはり皆が普通に空を飛べるような世界でも、科学者と言う
 ものは飛べる仕組みと言うものを議論してしまうものなのでしょうねぇ。
 と言うか何気に科学信望者の私としては、自分が空を飛べるのに、科学的に
 「何故飛べるか解らない」と言う世界は怖いですねー。まぁ、飛行機が飛ぶ原理も
 正確には解明されていないと言うので、そんなものなのかもしれませんが。
 ……なーんて考えながら読んでいると、いきなりそんなスーパーナチュラルな
 世界が終わりを迎えてビックリしました。しかも中々、凄惨な状況を伴って(汗)。
 いやー、犠牲者が出るというあたりが凄く現実的&シビアな展開でとても好感が
 もてるのですが、それだけに「大変なことになったわねぇ」と呑気に言える事に
 違和感を覚えてしまいました。人口の何割、と言う人間が犠牲になったのなら、
 社会生活にも色々と弊害が出まくるでしょうし、家族や友人知人などは大丈夫
 だったのかなぁとか考えてしまいました。犠牲者のくだりが無ければ、単なる
 SFちっくorファンタジーちっくで暖かな恋愛小説、としてほのぼのと読めたのですが、
 ……だからといって犠牲者が出ないのは、それはそれでご都合主義すぎますしね。
 うーん、難しい。――と、妙に色々と考えてしまう作品でした。
 と言っても、主人公の二人はとても好きでした! 二人の関係も良いですよねー。
 楽しんで読ませていただきましたー。

B-02 虹のリドル

 とても綺麗な文章ですね。
 暖かい穏やかな文章ながら、情景が鮮明に浮かんできました。
 しかしこれはもう私の個人的な都合で恐縮なのですが、ひらがないっぱいな文章が
 とっても読みづらく!(本当すみません(汗)) 私は多分、文を読むというよりは漢字
 などの印象を汲むと言った読み方をしているので、読みながらもどかしいーっと
 言う感じでした(童話、読み慣れてないので……)。
 でも、子供への読み聞かせなどには本当に適した作品になりそうですよね!
 挿絵の雰囲気まで浮かびそうな質感のある描写に、とんち(なぞなぞ?)の利いた
 ペガサスの問い。素直で利発な女の子……っと、このまま絵本になりそう!

B-03 例え夢を諦めても(beyond the empyrean)

 「君も男だったら一度は憧れた事が無いか?」
 と言うさとるの言葉に、解る解る!っと激しく同意してしまった暁です。
 あ、いえ。性別はともかく(笑)。個人的な話ですが、宇宙を研究していると言うと、
 大抵の人間にはずおぉぉぉっと引かれてしまうのですよ。そのたびに「人間誰しも
 宇宙には永遠のロマンを感じるものでしょう!」っと熱く語っている(鬱陶しい)私と
 しては、凄く楽しいお話でした。
 最初にさとるの型破りな性格に惹き付けられまくりまして。型破りながら誰より
 毅然と一本芯が通ってますよね。格好良いです! そして科学館の描写に思わず
 心を躍らせておりました(←行くの大好き)。あの独特な雰囲気が現れてますよねー。
 二人の微妙な関係もさわやかで楽しくって。始終、楽しんで読ませていただきました。

B-04 冷たい頬

 ※注意作品。
 何か難しいですね、この作品。暁の読解力が無いせいか、最後の<一日目>など
 の描写が何を表しているのか解らなくて、困惑しました。あと博士は何が失敗だった
 んでしょう? と言うよりもそもそも博士は、何でしょう? 機械で創った身体に人格を
 プログラミングした……わけじゃないのか。脳と言う描写があるので、脳だけは
 博士のものなのかな? いえ、何か読み落としていて汲み取れて無いだけなのかも。
 ルリの静かな狂気はひしひしと伝わってきました。最初の感情の無い彼女の描写と
 後半の彼女との対比が鮮やかですよね。

B-05 かくして王は

 格好良い物語ですね! 読み終わってから、思わず、これは本当に原稿用紙
 20枚に収まっているのだろうかと本気で調べようと思ってしまいましたよ(笑)。
 それほど内容が濃いというか、短編と言うにはあまりに盛りだくさんな中身に、
 思わずため息が漏れてしまいました。いやー、長編を読んだ後のような充実感です。
 始終、物語の世界の雰囲気に酔っていられましたし、ストーリーにはずっと王の出自と
 言う最大の謎がついて回っていて、読んだというよりは作者さまにぐいっと読まされた
 気分です。ラストの砂漠の部分(荷を捨てられるなら~と言う部分)も、巧いよなぁと
 思ってしまいました。こんな作品、書いてみたいですねー!
 素敵な物語を有難うございました。

B-06 未だ凍てつく春の中

 文章の雰囲気がとっても素敵ですね! 漢字がたくさん使ってあるのに、
 何処か柔らかで滑らか。物語の舞台ととてもよく合っていて(文章から舞台を
 連想しているのかもしれませんが)、読んでいて心地良かったです。
 そしてストーリーとしても完成度が高いですよねー! 静かな中にも確りと
 骨太な芯が通っていて、楽しませていただきました。

B-07 コバルトブルーの骨

 子供時代、秘密基地を作っていた頃のような感覚を思い出せる作品でした。
 ここまで子供を子供らしく書けるのって、スゴイですよね! 子供特有の感覚の
 鮮やかさやみずみずしさなどが感じられて、とても心地良かったです。
 コバルトブルーの骨と言うタイトルのフレーズも本文に何度も出てきて、
 この作品の鮮やかさに更に彩を添えている気がしました。

B-08 青空をさがして

 いやー、大好きですこの話! 雨降小僧、可愛いー!
 しかしキャラクター達も凄く可愛いですが、凄く考えられたお話ですよね。
 狐の嫁入りや風花、晴天の霹靂が最後に出てきた所で「おぉ!」っと
 思ってしまいました。柔らかな文体がとても雰囲気を表していますし、
 滑らかな文章がとても読みやすい。空や雨、晴れの描写も凄く素敵で、
 読んでいてきらきらとした綺麗な自然が目の前で浮かびました。
 一つ個人的に物足りないな、と思ったのが、青空を眺めている描写が無かった
 事です。どうせだったら、渇望していた青空を仰ぐことができた雨降小僧たちの
 描写もラストに入れてもらえると嬉しかったかも。
 とは言え、この辺は私の個人的な趣味かも(蛇足になるかも)しれないですね。

B-09 紫に染まる

 おぉ、何か最後の唐突にも思える一文が凄く印象に残っております。
 しかもこれをタイトルに持ってきているのですねー! こういったセンス、自分には
 全く無いので凄く羨ましいです。勇者さまの淡々とした……と言うか何処か寂寞を
 感じさせるような口調が、とても好きです。レーリィさんとの会話もテンポ良く進み、
 すらすらと読むことが出来ました。
 それにしても、凄くメッセージ性を感じさせる物語ですよね。作者の言いたい事が
 ばしばしと伝わってくる気がします。その意味では凄く力強い作品と言う印象を
 受けました。

B-10 君の手、そして始まりの空

 綺麗なお話ですねー!
 物語自体もとても純粋で綺麗ですし、文章や描写もとても綺麗です!
 色彩が鮮明で、風景の描写もとても綺麗。綺麗、なんて抽象的なを連発して
 いますが……そうですね。具体的な描写が鮮やかと言うよりも、力強い美しさを
 感じさせる抽象画を見ているような印象を受けました。燃え上がる炎の原因が
 語られていないのと、二人の生活が直接的に語られていないからと言うのもある
 でしょうが、その分、ブルーの心理が丁寧に描写されていて心に沁みました。
 うぅ、ラストの方では思わず感動で視界が潤んでしまいましたよー。
 素敵な……そして不思議なお話でした。楽しませていただきました!

B-11 青空の涙
 
 冒頭の三文がとても意味深かつ素敵で! 一気に物語に引き込まれる……
 と思ったら、いきなり舞台が現代モノになっていて。しかも「念動力」という単語が
 出てきたり「青い空を見上げると、透は赤い色が見たくなった」なんて不思議な一文が
 表れたり「はるか」と言う人名が思わせぶりに表れたり、と最初の時点で全く
 世界観が把握できずに困惑してしまいました。
 しかし読み進めるうちにそれらがするりと理解できましたし、文章自体が凄く巧み
 なのか他はすらすらと読みやすかったです。研究所の無機的な様子が伝わって
 きますよねー。そして透さんとはるかさんの人間らしくない感情と、人間らしい感情とが
 矛盾無くどちらも感じられる気がして。神様といえども嫉妬なんて――と言う
 フレーズが、印象に残っています。

B-12 Aurora Breakup

 うーわー、何事ですかこのタイトルー! 内容よりもタイトルが気になりすぎてもう。
 一目見た瞬間に食いついてしまいましたよ。で、内容との落差にびっくりしました。
 あはは、笑えます。
 ……ってすみません。いやー、タイトルがちょっと自分の研究と関わりがありまくる
 単語で思わず取り乱してしまいました(笑)。
 えぇと、内容については、ぽんぽんと進む会話とツッコミがとてもコミカルで。
 単純に楽しく読ませていただきました。あー、でも正直、とりあえずタイトルが
 個人的に強烈過ぎて、どこでオーロラが絡んでくるんだと言う事だけを考えながら
 ずっと読んでいたような……(汗)。妙な読み方をして本当にすみません。


 勢いで書いた感想になっております、妙な事を書いていたらすみません!
 一個人の感想だと思って暖かい目で見てくだされば嬉しいです。
 先日感想をアップしたCブロックと、このBブロックとでは、凄く傾向が違う気が
 しますねー。暁のいるDブロックもまた違うテイストな作品が集まっている気がしますし
 これ、何かブロック分けに意味があるのでしょうかねー?(どうでも良いですが)

 特に3.5.8.10あたりの作品が大好きでした!

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