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Dブロックにて密かに潜伏中の暁です。
覆面作家企画の感想をアップさせていただきました。
いやー、他人さまのアップされている推理が凄すぎて(笑)、とりあえず
感想だけ。本当、ただの感想……と言うか小学生の読書感想文みたく
なっております(すみません)。
C-01 毒
いきなり私的なことですが、反政府活動を描いた物語って大好きで(笑)。
レジスタンスの前後、楽しませていただきました。
主人公のヒオドの心情がとても丁寧に描かれていて、胸に迫ります。
そうそう、冒頭とラストがとても好きでしたー!
冒頭の臨場感のある描写で一気に物語に入り込めてしまいますし、
ラストの「毒」と言うのも凄く印象的で。チタの言葉、凄く好きです。
ヒオドもチタも、どちらも等身大の人間と言った感じですよね。
だからこそ読んでいて切なくなるし、二人の未来を応援したくなりますねー!
C-02 舞夜空(まいよぞら)
なんか不思議な文章ですねー。
「~そうで。」「~ような。」のような、断定的でない終わり方が多いからかも。
でもそんな文章も、月明かりの下、盆踊り、と言う雰囲気には素敵に
合っている気がします。あと、タイトルが素敵ですよね! とても目を惹きました。
短い物語でしたが、余韻を残す感じで。作品に流れる雰囲気が好きでした。
C-03 ジンニーと魔法の絨毯
スルタン格好良いールゥルゥ可愛いージンニー面白いー!
と、楽しく読ませていただきました。短編って、突飛な設定とかビックリするような
オチとか、はたまた人物の心情とか、そう言ったものを楽しむものだと認識して
いたのですが(←すみません、普段あまり短編を読まない人間の浅慮です)、
この物語はキャラクター達に、もー惚れ込んでしまいまして。
この短い物語で、人物達の魅力をばしばしと感じさせるのってスゴイよなー。
単にキャラクターが暁のツボだっただけかもしれませんが、単純に楽しませて
いただきまして。特にルゥルゥとジンニーの会話、楽しかったですー!
そしてスルタンが大好きでしたー。もっと読みたい!っと思わせる作品でした。
C-04 起源の探査
おぉ、SF! しかも遠未来が舞台で、人類の起源を探査する……なんて、
かなり暁のツボを刺激しまくる設定でした。とはいえ、地球科学を専攻している
身としては、色々とつっこんでみたくもなったのですが(水は赤い光を通しにくく
青い光を通しやすい、とか)、えぇと、概ね楽しませていただきまして。
特に空色の概念が良いですねー。人類が宇宙から見た空色を水(海)色と表現した、
と言うのが奇抜で良いなと思います。文章もとても読みやすかったのですが、
もしかしたら暁だけかも(理系人間だけかも)、と思わないではないです(笑)。
この方が普段、どんな物語を描いているのか見てみたいですねー。
(↑ 推理を投げた人間の言葉)
C-05 クウジュ
最初のひらがなの部分で、眩暈がしました。ごめんなさい(笑)。
途中の文章も何となく読みにくい気がするのは、読点が少ない&一文が長いから
でしょうか。少年の悲痛な叫びが淡々とした展開で進む独特な雰囲気は、
少年の周りの人間の人間らしさが排除されて描かれているからなのかも。
設定が個性的なので、ラストがどう落ち着くのか気になりながら読み進めた
のですが……うーん。正直、良く解りませんでした。本当すみません。
C-06 ボクらの、冒険前夜。
タイトルどおりなお話ですね。冒険前夜。
最後まで読んだあと、続きが気になって仕方が無いと言うのは、短編としては
失敗なのか、それとも作者さまの思惑通りまんまと物語にはまってしまったが
故の感想なのか。うーん。とりあえず、柔らかな文章と質感のある描写が
とっても羨ましく。すらすらと読ませる文章ですよね。勉強させていただきたいです。
C-07 鏡よ鏡
うわー恋愛ですね恋愛。青春ですね青春!(←何だこの感想)
読みながら、思わず顔がにやけてしまいましたー。お弁当を試行錯誤している
時の描写なんて、暖かくって好きです。しかしお弁当を渡すとは……しかもハート
マーク入りとは大胆ですね、まゆみサン(笑)。楽しく読ませていただきました。
お幸せに、と言いたいデス(幸せそうな主人公にあてられて何故かカタコト(笑))。
C-08 Deserter's 45 minutes
格好良いお話ですねー! 普段、こんなタイプの文章を読まないのですが、
大好きです! 戦闘機のりの男たちの空気感が感じられる物語で。
これぞ一人称の醍醐味、と言った感じの書き方ですね。とても雰囲気が
出ていますし、読んでいて彼の心情や視線と同調してその場にいるような気分に
なりました。 「ひかりがみえる」なんて場面では、本当に光が見えるような気さえ
しましたよ! そして物語の要となっている中尉とリセ。彼らの切羽詰ったやりとり、
そして愛情の感じられる中尉の言葉にドキドキしっぱなしでした。
楽しかったです。格好良いー!(まだ言うか)。
C-09 私と私の黒のこと
登場人物が「私」と「A」と言うのにまずびっくりしまして。読みながら首を傾げて
いたのですが、読み進めるうちになんだかしっくり馴染んできますねー。
違和感が無い……と言うよりは、そちらの方が雰囲気が出ていて良いような。
最初の方が文がみっちり詰まっていて、最後の方がすかすかとしているのは、
主人公の私の心情も表しているのでしょうか。淡々とした心情がだんだんと
解けていっているのが表されている感じがして、さわやかな読後感でした。
C-10 てるてる坊主の気持ち
これ面白かったですー! てるてる君が妙に理知的で可愛いんですよねー。
彼の一人称で進む文章がとても暖かくって、何故か勝手に親近感(てるてる坊主に?)。
セルニューズくんが密かにお気に入りです(笑)。
物語はコミカルにテンポ良くぽんぽんと進んでいくのですが、凄く訴えかけるものが
あって。読ませる文章にぐいぐいと引き込まれて短く感じる物語だったような、
それとも濃い内容で長くも感じる時間(←読んでいる時間が)だったような、
そんな不思議な気分です。こんな短編が書きたいな!っと思ってしまいました。
素敵な物語を有難うございましたー。
C-11 ふりさけ見れば春日なる
これ、一目見たときからかなりタイトルが気になっておりまして。
何だろう、と考えていたのですが、百人一首なんですね!(そう言えば昔、覚えた記憶が)
と、それはともかく。大人な雰囲気の作品ですねー。
と言うか個人的に今、すんごく胸に響く作品でした。何か色々と既視感が……。
…………ってそれもともかく(前置き長くてすみません)。
好きですこの作品! 圭子さんの心情が鮮やかに描かれていて、とても胸に迫ります。
彼女の恐怖、凄く良く解るなー。それに東京を「空ばっかり」と表現するのも、何か
解るような気がします。流れるような文章、物語なのに、彼女の心情や彼女の見る
田舎の山、都会の空の情景が目に浮かんでイメージとして心に残る感じがして。
そして最後、百人一首のくだりに落ち着くあたりが凄く良いですよねー。
本当、色々と考えさせられるお話でした。
C-12 三つ葉
不思議なお店のお話。おじさんの感情がさらりと、でもとても丁寧に描かれていて
するりと読み進められました。「頑張っていたよ」と言われて泣きたくなる気持ち、
凄く解ります。人間誰しも、自分を認めてもらえる言葉を求めているのでしょうね。
暁も人生に疲れたときには、是非ともお店を訪れたいです(←何、この感想)。
えぇと、少し気になったのが、冒頭部分。「全ての始まりは~」「世界は変わっていたの
かも~」と言う言葉がいまいち解りませんでした(いえ、私の読解力の無さ故でしょうが)。
冒頭で読者の心をつかむ、と言う意味ではがっちりとつかまれましたが(どういう
意味だろうと気になって)、ラストまで読んでも「おぉ!」と納得が出来たほどではなく。
何となく首を傾げたまま読み終えてしまいました。
好きな作品、楽しい作品、勉強になる作品……と、読んでいてとても楽しかったです。
特に1,3,8,10,11あたり(特にと言いつつ多いな(笑))、大好きでした!
読解力の無さゆえに、妙な読み方をして失礼な事を書いていたらすみません。
他のブロックも読ませていただいてはいるので、さっさと感想だけでも書きたいの
ですが、意外とそれすら追いつかず(苦笑)。感想を書いていても語彙力の少なさ
が思いやられるなぁ。