自分哲学 2008/03/14 (Fri)

　何で小説なんか書いてるんだろう、と思いだすと、
　「何で生きてるんだろう」と言うところまで思考が飛んでダメです。
　
　生きている事に意味なんて無いと信じている暁ですが、そのくせ人一倍、
　生きている事に対する意味を問い続けている気がします。そして生きている
　意味なんて無いのに、すぐに生きている事に対する意味を見失ってしまう。
　何を問うているのか、何が見失っているのか、未だに解りません。
　
　きっと、生きている事に意味なんて無いと、そう信じる事で自分から逃げて、
　生きている事に対する意味を模索し続ける事で、自分を探し続けて、
　でも生きてる事に意味なんて無いと解っているから、全てが虚しくなる。
　悪循環なのか、それとも妙な悟りを開いているのかは解りませんが。

　と言う訳で、暁の中に生きている事に意味なんて存在しないのですよ（かたくな）。
　あるのは、ただ自分がここに存在している、と言う事実だけです。
　（きっと暁は色々な事（特に自然科学）を勉強するにしたがって、どんどん神や運命
　なんてものの領域を排除していったのですよ。脳内ルネッサンス？）

　しかし、それならば好きに生きれば良いと思うのに、時間を無為に過ごす事に対し
　すんごい後ろめたさがあります。ぼーっとしてるともう、「時間が勿体無い！」っと
　焦燥感に襲われるんですよ。常に、自分に有意義な事をやっておきたいんです。
　でも、暁の中には生きてる事に意味なんて存在しないのですよ（←あくまで言い張る）。
　それなら、自分に有意義な事ってなんだ……？（←この辺がジレンマらしい）

　まぁ、というか、この有意義に生きねばっと言う良く解らない強迫観念から逃れる
　ために、「生きる事に意義なんてないんだ（から、もっと楽に生きろよ）」と信じ込み
　たいという傾向も確実にあるんですが（笑）。生きる事に意味なんて無いんだから、
　もーちょっと何も考えずにのほほんと生きて良いよ、暁。と思い込んでるんです。

　もしくは逆に、生きる事に意味が見つかれば良いのですよ。何か、確固とした
　決意や想いがあれば、それに向かって進めば良いと思うのですが。……ですが、
　暁の中には神も絶対的な信念も無いので、何をするのが正解なのかも解らない。
　結果、勉強をしていようが遊んでいようが働いていようが料理を作っていようが、
　時間を無為に使っている気がしてならないんですよ。もっと自分にはやるべき事が
　あるんじゃないか……って風にですね。とにかく、人生の意味なんて考えると、
　焦ってならないんですよ。でも考えてしまうんですよねぇ。そして意味は無いと気付く。

　――と言っても、その辺の懊悩は思春期の頃に繰り返したので、最近ではさして
　悩むほどの事では無く。「ま、とにかく生きていくのに最低限の努力（仕事や家事等）
　はして、その上でその時にやりたい事をやって楽しめば良いんじゃない？」
　なんて方向で落ち着きました。と言う訳で、とりあえず最低限の事は最低限やって、
　あとは好きなことやってます。最近では暇があればひたすら小説書いてます。

　が、小説って難しいんですよねぇ。書くのは楽しいんですが、すんごい時間がかかり
　ますし（←時間がかかると言うのが、生き急いでる暁としてはとても心苦しい）。
　出来上がりを見ると憂鬱になったりしますし。自分の下手さを思い知ると、穴があったら
　入りたい（全部消してやりたい）と言う気分になりますし。その辺であんまり凹んでくると、
　「どうしてこんなに時間を費やして小説を書いてるんだ？」と思い始めてしまいます。
　しかし、そう考え始めると「じゃ、何に時間を費やせば有意義なんだよ？」と言う所に
　戻るんですよね。

　楽しいから小説を書いてるのに駄作が出来上がると、時間の無駄な気がする。
　――でも、だから無駄って何なんだよ？　そもそも自分って何の為に生きてる
　んだっけ？　なーんて考え始めるともう意味が解らないです。そんなん知るかい。

　と言う訳で、何で小説を書いてるんだっけ？　と思うの嫌いです。
　何で仕事してるんだっけとか、何で料理してるんだっけかとか、そんな問いなら
　「そりゃ、やらなきゃ生きていけないでしょ」「世のため人のためだよ」と言える
　んですけれど。小説は明らかに自己満足の世界ですよー。そんなことばっか
　やってて大丈夫ですかー、暁。

　はぅ。語り疲れました。長々とすみませんー。